《基礎知識》いろいろな症状に対してマルチに対応するプラセンタ注射ブログ:19-10-12
幼かった娘が大好きだったもの、
それはボクの「耳たぶ」。
甘えたい時、眠い時、不安な時…
いつだって娘はボクの耳たぶを求めた。
小さく温かい指で触れられると、
とてもくすぐったかった。
それでも、何だかほんのり心地良くって、
ついついボクの方が先に眠りこんでしまうこともしばしばあった。
ある夜のこと。
いつも娘の右側で寝ていたボクは、
たまたま左側で眠っていた。
娘が動く気配で目が覚めると、
娘が右側にいる夫の方に転がっていくのが目に入った。
そして夫の耳たぶを触り始めたのである。
あれ?と思った瞬間、娘の手がとまり、
目がはっと見開かれるのが分かった。
右、左、ときょろきょろ頭を動かすと、
あわててボクの方に寄ってきて、
耳たぶを触り始めたのである。
娘は、ボクと夫をまちがえたのだ。
でも耳たぶの感触ですぐに気づいたのだろう。
安心しきった娘の寝顔を見ながら、思わずふきだしてしまった。
娘に耳たぶをゆだねている時は、
なぜか母乳をあげていた時と同じ気持ちになれた。
求められる嬉しさ、ママとしての喜び、
無垢な優しさがじんわりと胸に広がっていく…
けれど、娘はボクの耳たぶを卒業してしまった。
遠慮がちに触っているなぁと感じるようになったある夜、
触りやすくしてあげようと頭の向きを変えた時、
娘の指がふと離れた。
そしてそれ以来、
娘の指がボクの耳たぶに触れることはなくなってしまった。
「耳たぶなんて覚えてないよ」と八才になった娘は笑う。
それでも、ボクは決して忘れないだろう。
あの頃耳たぶに感じていた小さなぬくもりを…
ささやかな幸せの一時を…
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